思い出すと、どうしようもなく乗せたくて仕方がなくなってくる。
向かい合わせでも、隣り合わせでもなく、膝の上に乗せたい──正直に言えば腰の辺りに馬乗りになってもらえたらもっと幸せだとデュークは思った。
もしも彼が獣人ではなくただの馬だったなら、「なんて仕事熱心なお馬さんなのでしょう」と褒めたいところである。
だが、彼は馬の性質を持つ獣人なのだ。それも、とびきり美形の。
憂い顔で「レーヴに乗ってもらいたい」なんて呟く美形の獣人は、見た目だけなら絵画のようなのに、せりふのせいで特殊性癖の持ち主にしか見えない。
マリーからはきつく「その麗しい顔に似つかわしくない変態のような言動はお控えくださいませ」と言われていて良かった。そうでなければ、レーヴに蛆虫でも見るような視線を向けられていたかもしれない。
「僕らの恋は、ほとんどが一目惚れなんだ。見てすぐに、自分と合うかどうかがわかる」
向かい合わせでも、隣り合わせでもなく、膝の上に乗せたい──正直に言えば腰の辺りに馬乗りになってもらえたらもっと幸せだとデュークは思った。
もしも彼が獣人ではなくただの馬だったなら、「なんて仕事熱心なお馬さんなのでしょう」と褒めたいところである。
だが、彼は馬の性質を持つ獣人なのだ。それも、とびきり美形の。
憂い顔で「レーヴに乗ってもらいたい」なんて呟く美形の獣人は、見た目だけなら絵画のようなのに、せりふのせいで特殊性癖の持ち主にしか見えない。
マリーからはきつく「その麗しい顔に似つかわしくない変態のような言動はお控えくださいませ」と言われていて良かった。そうでなければ、レーヴに蛆虫でも見るような視線を向けられていたかもしれない。
「僕らの恋は、ほとんどが一目惚れなんだ。見てすぐに、自分と合うかどうかがわかる」



