SONG~君に届くまで~

「じゃあ・・・、でも笑わないで下さいね!」



「うん。」



その笑顔が、長年の苦しみからできたものだとは、この時知ることはなかったー。




「・・・どうだった?」




「やっぱりいいね。ねえ、俺と組んでくれない!!俺も、ストリートしたかったんだけど、ギター弾けなくてー。」




「いいの!!俺、昨日上京してきたばっかで心細かったんだー!」




「よし!!じゃあ、決まりな!!俺、佐倉楽十(がくと)よろしく!!」



「俺は、福田十音(とおわ)よろしく!!」