SONG~君に届くまで~

なんで、無理やり明るくふるまっていることに気づかなかったんだろう。



「そう、じゃまたな。」



電話を切ろうとしたとき、母は僕を止めた。



「十音!!」



「?」



「あ・・・あのね、いつでも帰ってきていいからね!!」



「今度ばかりは、逃げれないよ・・・。じゃあ。」



ツーツーツー・・・



「・・・うっ。」