本当は、もうやめたかった。



ギターをしまって、走って逃げたかった。



でも、その後ー。



僕に、行く所なんてなかった。



背中を丸くして、声も小さくして。



それでも、歌い続けた。



ぽた・・・。



地面に滴がたれる・・・。


僕の、目にはいつのまにか涙が溜まっていた。