「…いいよ」

……ん?

あれ、どこからか声が…

「……俺の存在忘れてる?」

「あ、ちょ、いや…」

「忘れてたな」

「…うん」

え?いたっけ?

…いたな、自分で確認したな。

義兄ちゃんいるなって思ったもん。

え、絶対見られたよね?

泣いてるとこ聞かれたよね?

私の顔が急激に赤くなった。