あなたに本命のチョコを

伝えちゃいけなくても、好きなの…

心の中で頑張って抑え込むこの気持ちを知らない氷室先生は、私のチョコを見ていた

「そのチョコ、自分用か?いいな」

「違いますよ、」

あなたのために…言えない言葉が少しずつ募っていく…

「そうなのか?じゃあ誰用?」

…言うべきか迷ったが、やけになって言った。

「本命の人用ですよ、叶わないので自分で食べてるんです。」

どんな反応するか不安で、ぎゅっと目を瞑る。

泣いて居たせいで少し目元が痛い。

そっと目元に、温もりを感じた…

目を開けると、顔の近くに氷室先生が居た

顔が赤くなる。