「え……?」

僕らがソラを見つめてると、アイビーは不思議そうな顔で僕らを見た。

「アイビー……悪いんだけど、これを頼んでいい?」

ソラは、アイビーに紙を渡す。そして、アイビーの背中を押した。

「……分かったよ。この依頼に行けば良いんだね」

アイビーは苦笑すると、ソラに微笑んで部屋を出ていく。

「……皆、未来を変えてくれてありがとね。アイビーは、冬都たちが未来を変えたことで記憶が変わってるんだ」

「……そうなんだ……でも、何で僕らが未来を変えたってことが分かるの?」

大智は、不思議そうな顔で首を傾げた。

「……実は、私……テオに生き返らせられた時、エデンが滅びる未来を見たんだ。破壊されたエデンにはアイビーがいて、アイビーが『早く冬都たちに過去に行ってもらわないと……』って呟いてて……」

ソラは、そう言って微笑む。

「私が生き返った後、不思議なことに……私は、妖魔の攻撃で重症を負ったけど、一命を取り留めたってことになってたんだ」

「……そうだったんだ……そういえば、あの時……僕を過去に送った魔法って……」

「俺らが過去に行く前、アイビーが言ってた。アイビーが使ったあの魔法、もともとは封印されていた魔法なんだって」