『じゃあ、今日で世界が終わる時の予行練習しよ』 「ん?」 『今日1日、ずっと傍にいるの。2人で』 そう言って瞼が閉じかけている私を抱きしめる。 『今日は一日中、愛し合おう?』 さっきまで寂しがってたくせに… 今日は永遠に離してくれないんだと悟った。 彼が私を永遠に忘れないように、今日限りの命だと思って愛し合うのも、悪くないのかも、と思った。 『ずっと、好きだよ芽衣』 甘い甘い彼によって溶かされていく。