もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「いらない。
…それより最初で最後のお願いをするから、叶えて」

意図はないが、どうしても強気の口調になってしまう。


これだから嫌われるんだよね、と薄っすら思いながらも今更どうでもいいや、と後悔を捨てる。


そう、口止めできればそれ以上は何も望まない。


天沢は、笑みを消して真剣な眼差しで私を見つめた。

「…最後、か。うん、できる限り叶えるから教えてくれる?」

天沢の優しい表情に私は肩の力を抜いて、身を乗り出すように天沢へと言葉をぶつけた。

精一杯の心と気持ちを込めて。

「この前の…金曜日のこと。あの廃ビルでのことは絶対に誰にも言わないで」

天沢の返事を聞くのが怖かった。


──死なないなら良いよ。


そう言われたら、どうする?

今は小野さんのことがあるし、どのみちすぐには死ねないけれど…。

でも、生きられる自信もない。

それを天沢に伝えたら、彼はあの手この手を尽くして私を引き止めようとするだろう。

誰かの力を借りるために、私のことを話してしまうかも。

お願いを聞き入れてくれるとは、到底思えない。


だとしたら、嘘を吐くのが最善だけれど…。

私は七菜香や天沢ほど嘘が上手くないから、偽りを吐いてもバレてしまう。



『死にたいよ、でもまだ死ねない。

なんとも言えないもどかしさ、不快さの中にいる』



そう、本当のことを伝えるしかないの?