もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

天沢は私が急に黙り込んだのを見て、迷子の子猫のように不安そうな表情で首を傾げた。

一瞬、罪悪感に苛まれるが、全部偽りだと思えば、恐ろしくなってくる。


…疲れる。

疑うのも、嫌うのも、本音を言えないのも。


そう、私は──

「私は、人といると疲れる」

一番しっくりきた言葉を、今度は真っ直ぐに彼の目を見て口にした。

「私は、もう人を信じられない」


──雨音、だーいすき!


笑みも、涙も、言葉も、差し出された手も、包み込んでくれた優しさも、何もかも無意味だ。

嘘か、本当か。

そんなのわからないんだから。



人に裏切られたことのない、逆に人を騙している側の人間の天沢には、到底理解できないだろうけれど。

人を信じることは、私にとって裏切られること。

どうせ冷たい雨に濡れてしまうのならば、ひとときの温もりなんていらない。



だが、私の決意を聞いても、天沢の瞳は一切揺らがなかった。

むしろ、輝きに満ちている。

凡人の言葉は届かないのだろうか。

どんなに思いを込めたって、考えたって。