もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「そうだよね…少し話すだけで良いんだ。申し訳ないけれど一緒に来てもらっても良いかな」

彼の信じられないほどに透き通った、輝かしい瞳に私が映る。


視線をずらしてくれればいいのに。

嫌いだって言ったじゃん。


端麗な顔を見たくなくて、顔を逸らしている私とはやはり真逆だ。

「ここで良くない?」

心のモヤモヤを抑えることができなくて、いつも通り感じの悪い返事をしてしまう。

でも、いつまでも天沢と話しているわけにはいかない。

もしも学校の生徒に見られたら、ただじゃ済まないし。


天沢は私の提案に、形の良い眉を下げて悲しそうな表情を浮かべた。

どうやらダメらしい。

「忙しい…?」

「そうじゃなくて、私は天沢が…」

嫌いだから、一緒にいたくない。


流石に言い過ぎだと思って、途中で口を噤む。

でも、言わなかったんじゃなくて、言えなかったのかもしれない。

私は嘘が苦手だから。


天沢に対して、裏切られる不安や恐怖はあるけれど…

本当は…嫌いじゃ、ない。

彼の隣に居られたら、きっとこれ以上ないくらいに心地よいのだろう。

でも、私は…彼の隣にいて良いような人間ではない。


それに、きっと私は彼に欺かれている。



優等生、人気者、完璧。



もう、嘘でできた人間は懲り懲りだ。