もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「いってらっしゃい、雨音ちゃん」

「…いってきます」

土曜・日曜と、部活も習い事も特にしていない私がずっと考えていたことは、「どうやって天沢を口止めさせるか」。

学園の王子様に話しかければ確実に目をつけられるし、ましてや自然と二人きりになることなんてありえない。

だからといって諦めて仕舞えば、私が自殺しようとしていたことをバラされるかもしれないのだ。



この前は失敗してしまったけれど…私は生きるつもりはない。

雨の中、死ぬと決めたんだから。


それなのに、そんなことをバラされたら…

私は問題児へ直行し、家族を呼ばれて…監視だらけの生活になるの…?

そう考えるだけで全身に鳥肌が立つ。


だとしたら曇りでさえないけれど、今死ぬべきなのか…、、


──行かないで、水瀬さん…


でも、なんとなく足を止められるのはあの王子様のせいだろう。

誘導がうますぎてムカつく。

まあ、雨が降れば死ぬから同じなんだけれど。



でも、天沢のことばかり考えていたおかげで休日に七菜香のことを考えることは、ほぼなかった。

そういう意味では、感謝しなければならないのかもしれない。

止めたのは天沢だから、複雑な気分…というか、やっぱり感謝は全くできないんだけれど。