もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

高校に入学して、私は友達が出来なかった。

知っている人が一人もいないので、虐めなんて受けることはなかったけれど、私を見る人も誰もいなくて。

透明人間になったみたいだった。


毎日が淡々と過ぎていく。

中学の頃は五位以内が当たり前だった定期テストの順位も、どんどん下がっていった。



家もくつろげる場所ではなかった。

祖母はこれ以上ないくらいに優しい人。

でも、聞いて欲しくないことをたくさん聞いてきて、話す回数はどんどん減った。


居場所なんてやっぱりなかった。

自惚れていたのだ。



新しい環境の全てに絶望しても、それでも私には七菜香がいた。

七菜香と通話している時だけが、心の拠り所。


私は自分が進んだ道を後悔して、あの時背中を押してくれた担任の言葉までも疑うようになった。


学校の評価を上げたかっただけで、私のことなんて少しも見てなかったんじゃないの…?



七菜香以外の人を見るのが怖くなった。


毎日に色が無くなった。


1日に誰とも会話しない日もあった。



でも、それでも良い。

七菜香がいれば。

彼女が私の友達でいてくれるのなら。

最後の最後の心の支え。

絶対に壊れることはないと確信していた。



『さよなら、雨音』

それなのに、彼女までもが私を見てはいなかった。


もう、何も信じられない。


縋るべきじゃなかった。


私にみたいな人間が、生きていてはいけなかった。