もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

思えば幼稚園の頃からだったかもしれない。

私は人に話を合わせるのが苦手だった。

自由自在に好きなことを話す、私とは全然違う人間の話を聞くのが苦痛。



小さい頃はそれでも対して困らなかった。


人の裏側を探ることなんて知らなかったから。

自分も同じように自由奔放に生きていたから。

皆から好かれていると信じていたから。



でも少しずつ成長するうちに、私は人と話す時に偽りばかり見せていることに気づいてしまった。


──私が話している時も、周りが見せているのは嘘の自分なの?


そう思うと、うまく笑えなくなった。



「雨音ちゃんって、いつもあんまり楽しそうじゃないよね」

「全然笑わないから一緒にいて楽しくない」

「なんか私たちのこと下に見てる感じ」

そんな風に言われ始めたのは、それからすぐのことだった。

特別優れた才能もなく、無愛想で話が弾まない。

小学生が嫌う条件としては、それだけで十分だったのだ。


「ごめんね、そんなつもりじゃないの」

そう言えば良かったのかもしれない。

そしたら小さい子供は単純だから、普通の友達に戻れたのかもしれない。

独りになることなんてなかったのかもしれない。


でも、私は嘘を言えなかった。

気が強くて人に合わせるのが苦手な私には。

「そう、なら近寄らなければいいんじゃない?」

精一杯の反撃だった。

自分の心を守るための手段で。



でも、それは間違っていた。


人気者で、可愛くて優しかったはずのその友達は、私の不幸の歯車を容赦なく動かしてしまった。


日々の悪口。

なくしもの。

嫌がらせ。

噂。

視線。


誰も、私をまっさらな目線で見てくれない。

彼女の作った嘘のフィルターは、すぐにクラスの皆の中に取り入れられて…


それから、全てが壊れていった。