もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「どうして聞いてこないの?死のうとした理由、とか」

「尋ねるんじゃなくて話してもらえる相手になろうかなって思ったんだけれど…。
僕がそんな存在になれるとも思えないし…聞いても良いかな…?」

彼は無理強いだけはしたくないのか、語尾を弱めて軽く首を傾げる。

一つ一つの動作が滑らかで綺麗で…、見惚れてしまうほどに優しい。



流石何でもできる完璧な人間。

私は既に彼のペースに持っていかれていた。


わかっている。

人に頼れば、同じことになるって。


でも、もうこれ以上拒絶するのも疲れてしまった。

最後に、本当に最後にしよう。

彼とのこの時間はきっと最後にふさわしい。

凡人以下の人間に与えられた、天才と話せる貴重な時間。

最高のエンディングなはずだ。