──あとがき──
ここまでご覧になってくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。
小説を書くのは初めての試みだったため、私が綴った文章を目で追ってくれる人がいる、というのはなんだか夢物語のようです。
そして。
この小説で、誰かの心を動かすことができたのなら、本当に嬉しい限りです。
この物語の主人公の水瀬雨音と天沢千晴。
雨音は千晴のことを、あまり好ましく思っていませんでした。
光と影で、天才と凡人以下で、太陽と雨。
正反対、でしかない。
でも、少しずつ千晴の心に触れていき、二人の関係は大きく変わります。
人に嫉妬するというのは当たり前の感情だし、それを否定するのはなんだかおかしい気がします。
それにやめろ、と言われてもどうしようもないですよね。
でも、その嫉妬をどう行動に移すか、くらいは本人の意思に決定権があります。
妬んで誰かを嫌うことは、なんの力にもなりません。
とても難しいことですが、嫉妬と上手に付き合い成長の糧にしたいですね。
最後に。
目を通していただき、本当に本当にありがとうございます。
次回作もお付き合いいただければ幸いです。
漣 怜