もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「ていうか、いつまで苗字呼びなんだよ」

「あーそれは思う!颯希は颯希くん、なのにさぁー!」

「そ、それはタイミングの問題!」

病室が一気に明るくなっていく。

まるで、夜明けの空のように。

「なんか盛り上がってるな。俺の名前呼んでなかった?」

「賑やかでいいね」

どんどん、明るく温かく。

大丈夫、私たちはもう一人なんかじゃない。



窓から私たちを包み込む日光は、明るく眩しく、そして優しかった。