もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

階段を上がりきると、そこには何の変哲もない屋上が広がっていた。

冷たい雨が肌を刺す。

体が凍りつきそうなくらいに寒かった。

でも、その痛さや寒さが今の私にはお似合いだ。


もう、誰も私を必要とはしていない。

私も何も必要としてない。

なら、良いじゃない。

逃げてしまおう。終わりにしてしまおう。

裏切られるのも、捨てられるのも、もうたくさんだ。


生きている意味なんて…生まれてきた意味なんて、私にはない。