ここ最近、目覚ましの音を聴いていない。
今日もまた、目覚ましには用なしな時間に目が覚めた。
シャッと勢いよくカーテンを開けると、やはり窓に雨が叩きつけている。
早く夏になればいいのに。
梅雨なんて、早く明けて仕舞えばいいのに。
明日で一週間。
七月に入ってから。
そして、天沢に会えなくなって。
あの日のメールを境に、彼からの連絡は完全に途絶えた。
学校の方でも皆が彼の話題で持ちきりだ。
大丈夫って言い聞かせて、心の糸を保つ毎日。
──もう、会えないかもしれない。
そう思うたびに、心が凍りつく。
天沢の、そばにいるだけでそれ以上は望まないから。
だから、お願いだから…もう一度、あの日に戻して、、
