その声に安堵して、ぶわっと溢れんばかりに涙が滲む。

「あのね、七菜香。私と一緒にいてくれたのって…引き立て役に丁度良いから、?」


七菜香は大丈夫。

彼女は初めて私を助けてくれた。

裏切ったりしない。

だって、私の“女神”だから。


呪いのように唱えて、心を落ち着かせる。

でも本当は、彼女の声を聴くのが怖くて仕方がなかった。




お願い、七菜香。



私を独りにしないで──