もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい




次の日。


季節通りの、雨だった。



六月に相応しい、薄暗い空。



何故か珍しくもない雨なのに、あの日を思い出した。





──さよなら、雨音。





電話越しに聞いた、無機質な冷たい声を。