もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「…また、昨日みたいに授業を欠席することもあると思う。それが半年後か、一ヶ月後か、あるいは明日かもしれない。

でも…必ず君に会いに来るから。どれだけ遅くなっても、また君との日々を送りたいと思うから。

だから…待っててくれる?」

いつも彼は頼み事をするとき、断られることしか考えてない。

了承すると、え、いいの?と言いたげな顔をするのが良い証拠だ。

いつだって、そうだった。

…そうだった、はずなのに。



それなのに今は、親に捨てられる瞬間の子供みたいな顔で私を見つめている。

断られることを、心から恐れているかのように。

「待ってるよ。それが明日でも、一年後でも。天沢のその言葉、信じてるから」

天沢があの日、私が心を開くのをずっとずっと待っていてくれたように。

私も天沢が弱さを見せたいと思うまで、いつまでも待っているから。

だから、もう…そんな顔、しないで。



今にも泣きそうな罪悪感に満ちた表情よりも、全てを露わにした弱さを見せて欲しい。



そのためなら、なんだってするから。