もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい



「だから、花咲七菜香って知ってるでしょ?その子と付き合うの、やめた方がいいよ」

「ど、どうして…」

自分の声が、今までになく震えているのがわかった。

どうしてこの人が七菜香を知っているの?

どうして私たちの関係を否定するの?

どうして、どうして、どうして?


「だってこの子、すっごい性格悪いよ」

放たれた言葉に、頭にカッと血が昇るのがはっきりと分かった。

七菜香が私にくれた数々の恩恵を、知らないくせに。

ガリ勉の貴方達なんかと上手くいかなくても、私には可愛くて優しくて私のことを大切にしてくれるお姫様がいた。

だから今まで生きてこられたのに!