もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい





私と千晴くんと颯希は両親の仲がとても良くて、生まれたときから一緒の幼馴染だった。

何をするのも一緒。

どこに行くのも一緒。

まるで三つ子のように、日々を過ごしていた。



私と颯希は六月生まれで、千晴くんは七月。

そのせいか、私と颯希は千晴くんの兄や姉になった気分で彼を連れ回した。

でも、私たちが歳上ぶったのはきっと生まれたのが早かったから、だけじゃない。

千晴くんは物凄く大人しくて、あまり自分を出さない子だったから。

どうにか彼を楽しませようと、毎日色々なことを試した。




ずっと一緒にいてわかったことは、沢山ある。

彼はよく微笑む。

彼は私たちに合わせてくれる。

彼は私たちには心を開いてくれている。

彼は私たち以外の人に話しかけられると、上手く返せない。

彼はいつでも誰かのためになろうと必死だ。



私たちの前だけでは、感情の色を見せてくれる千晴くん。

颯希も私もそれが本当の家族になったみたいで嬉しくて、これからもずっと三人でいたいと思っていた。




でも、ずっと変わらないものなんてない。



私たちが三歳になった頃、千晴くんに弟が生まれた。


彼の人見知りが少しだけ治った。



私たちが七歳になる頃、千晴くんの大好きな父親が亡くなった。


彼は人前で笑うことが増えた。



私たちが八歳になる頃、千晴くんの母親が再婚した。


彼は人に頼られるようになった。

彼は何をしても一番になった。


彼は、皆の『王子様』になった。