もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「あ、千晴。おっはよー!」

「千晴くん、おはようっ!」

『千晴』という言葉に体がびくりと反応してしまう。

チラリと天沢を盗み見すると、彼はいつも通り王子様そのもの、という笑みを浮かべていた。

「おはよう」

ふわりと風に舞う髪はサラサラで、本当に美少年だ。

凛とした花のような美しさ。

一昨日女子に散々批判されて真っ青になっていた弱気な少年と、同一人物とはとても思えない。

さすが、天沢の名前を聞くだけで動揺を露わにする私とは真反対なだけある。

「天沢くん寝不足かな…なんとなく顔色悪い気がする…」

「え、そう?いつも通り神々しいけど…」

近くの女子のこそこそ話が耳に入ってきた。

私はその情報が本当か確かめるために目を凝らす。

天沢は部活に入っていないだけあって、肌はかなり白い方だと思う。

でも、今日は単に肌が白い、というレベルではない気がした。

血の気のない、純白に近い白。


痛々しいほどに白い肌に、咄嗟に目を逸らす。


──私のせい?


ぎゅっと膝の上で手を握りしめる。

人差し指に親指の爪が食い込んで、痛い。

でも、本当に痛いのは手なんだろうか。


──天沢を、あんな風にしたのは私なの?