もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「水瀬さんってS中だよね?」

「水瀬さんって背、高いよね。何センチ?」

「どこに住んでるの?」

「中学の頃、何組だった?」

毎日毎日、どうでも良い質問を重ねられる。

そんな日々が始まった。


私はもう意味がわからなくて、ただただ事実を伝えることしかできない。

なんで構ってくるんだろう。

今まで空気のように扱われてきたのに。

私の胸の内には不安と恐怖と疑問しかなかった。