もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「え、これ何…?」

「この間、頑張る気力もらったからお礼。テスト対策になればいいなって」

にこやかな笑みを浮かべる天沢に、私はもう
言葉が出なかった。

でも、少し間を置いてなんとか受け取る。

ここまでしてもらって、拒否するわけにはいかない。

「…助かる。ありがとう。でもいいの?天沢の勉強時間奪っちゃったし…今更だけど…」

素直に感謝を言うのはまだまだ恥ずかしくて、早口で言葉を続ける。

天沢は誰もがハートを射られる程に綺麗な笑みで、心底嬉しそうに首を振った。

「僕が勝手にしたことだから。それに、僕自身の勉強にもなるし…迷惑じゃなかったら使ってくれるといいな」

「迷惑なわけない、ありがたいよ。これがあれば百人力」

「嬉しい。水瀬さんの力になれるなら、これくらいいくらでも作るよ」

天沢はふわりと髪を揺らす。

なんだか、花の香りがした。




天沢はいつでも温和で謙虚で、驚いてしまうほどに優しい。

自分の意思を示しはするけれど、必要のないときは何も言わないし、控えめすぎるくらいだ。


それなのに、なんでだろう。


どうしてこんなに…今まで会った誰よりも輝いて見えるの?

どうして…砂糖なんか劣るくらいに甘さを感じるの?