もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「はあぁぁ!?」

咄嗟にここが靴箱だったことを思い出し、口を手で塞ぐ。

周囲を確認すると、奇跡的に誰もいなくて安心した。


普通、会いたいとか言う!?

彼女でもなんでもない女子に!

しかも、どうしても…とか!!


…待って。

天沢ってそんな…そこら辺の女子にベタベタする、女たらしだったっけ。


…ないな。


『いいよ。でも、長居はしないから』


私に何か大切な用事があって、それで「どうしても会いたい」んだろう。

うん、絶対そう。

私は冷静さを取り戻し、即座に外へ出た。


そのまま返信を確認することなく、旧校舎へ向かう。

旧校舎に行ったことはないが、すぐ隣なのでさっさと歩みを進めていたらすぐに着いた。


暖かい風が、足元の伸び放題の草花を踊らせ、木の葉をざわざわと囁き合わせる。


周囲をキョロキョロと見渡すと、案外近くに倉庫はあった。

草花の生えていない道を探してそれに近づくと、すぐに人影が視界に入る。


傷みなんて一切ない、柔らかくて淡い色の髪。

硝子のように透き通った、色素の薄い輝かしい瞳。

まるで漆器のように滑らかな、白い肌。