もしも願いが叶うのならば、私は君の光になりたい

「あ、そうだ…。今日、委員会で収集かかってるから、一緒に帰れないの。
ごめんね…うー話したいことあったのにー」

羽虹は比較的仕事の多い、図書委員会に入っている。

図書委員会の仕事は大体一週間に一回で、所要時間は約三時間。

私は喜んで待つのだが、羽虹は家が近く結局一緒に帰れるのは校門の少し先までなので、三時間も待たれていたら逆に迷惑だと思う。

それに…図書委員に仲が良い人がいたら申し訳ない。

「何度も言ってるけど、羽虹が謝ることじゃないよ。それに話したいことなら今聞くし」

「雨音は優しいねぇ…明日は一緒に図書室デートしようねっ!
あー!テスト前だから無理だぁ…」

頭を抱えて絶望感を全身に滲ませる羽虹。

こんなにも一緒にいたいと思ってくれる友達は初めてだった。

喜びをなんとか心の中に抑えながら、羽虹を励ます。

「テスト終わってからのお楽しみにしよ。デートは違うけど」

「えーそこ否定するの?」

むぅ、と頬を膨らませる羽虹に悩み事も全部忘れて笑ってしまう。

羽虹も釣られて笑みをこぼした。



幸せだ。

こうやって、笑えるだけで。



廊下側の席に太陽の光は届かないけれど、私と羽虹がいるこの空間はどこよりも優しい温かさに包まれているような気がした。