天沢と会わなくなって、一週間。
テストは二週間後に迫っていた。
「テストやだねぇ…」
羽虹が怠そうに机に伏せてしまうのを、私はぼんやりと見ていた。
「たしかに、、、範囲広すぎ」
「だよねー」
会話を続けはするものの、何をしていても頭には天沢がいる。
彼は、どう思っているんだろうか。
寂しい
悲しい
彼は優しいから。
そう思い込んでいるかもしれない。
でも、どんなに優しくても彼さえ気づかない心の奥底には…本当の感情が眠っている。
嬉しい
清々しい
──やっと解放された
そうだろう。
私は人を楽しませられるような人間ではないし。
…でもテストが終わったら、すぐに会う約束をしてしまった。
もちろん私から言ったわけではないけれど。
だからと言って了承してどうする?
一緒にいても、私にしか利益はないのに。
それだけじゃない。
『できれば、連絡先とか…教えてもらえたりする…?』
天沢がそんなこと言うから…連絡先まで、教えてしまった。
情けないなぁ…、、
だって、なんか…断りにくかったんだもん。
あそこまで下手に出られると、逆にねぇ…。
