天沢は一度顔を下げて、ぎゅっとシャツを握った。
まるで、小さな子供のように。
無力で、幼い。
「ありがとう。僕も…水瀬さんが笑っているなら、それで充分幸せだなぁ…」
ものすごく恥ずかしい会話をしているのはわかった。
私もとんでもないころさらりと言っちゃったし…
天沢は私が笑っているだけで幸せ、とか、、
なによりも甘い声でそんなこと言われたら、確実にいつもはキャパオーバー。
でも、今の私は至極冷静でいられた。
だって君が、今にも泣きそうな顔で笑うから。
君が、
そんな風に弱い姿を見せるから。
私はどうしようもなく、君のそばにいたいと思ってしまうんだ。
ごめん、天沢。
私、どうすればいいかわかんないや。
だから…
私に、君の隣にいる資格は…ないよ。
