――君がいる世界が好きだった。 自分をも好きになれた気がした。 人との付き合いも悪くないなと思うことが増えてた。 目に見える全てが色鮮やかになって。 いつの間にか好きが溢れるくらいこの世界を愛していた。 君がいた世界は好きでも、これからの世界を好きだと言えるのだろうか。 君のいない世界を。 俺はそう思いながら毎日を生きて、生きて、君がいそうなこの場所で現在(きょう)を過ごしているよ。