きみの指先にともるひかり



意志に反抗して力任せに閉じていた瞼をゆっくりと上げた。

ぼやける景色は数回瞬きをすれば鮮明になる。

今、俺の目の前に広がるのはあの黒とは違う、正反対の白。見馴れた自分の家のシミひとつない天井。

視線を窓の方へと向ければ、カーテンの隙間から一筋の月の光が部屋へ漏れていた。
まるで、道を作るみたいに。

ふと、となりで寝ている彼女が身じろぐ感覚がしてそちらの方を向いた。
愛しい人の顔が目の前にある。

深い眠りに落ちているであろう彼女は規則正しい寝息をたてている。半開きな口は相変わらずで、時折うーんと唸りながらも気持ちよさそうな顔をしている。