それは、瑠翔と私は家が隣同士。

だから、瑠翔と私の部屋は、真正面にあるので、塀を渡れば、すぐ私の部屋に来られるのだ。

「別にいいだろ。こっちのほうが近いんだよ」

瑠翔は私から離れて立ち上がり、頭を両手に組んでいた。

私は瑠翔に近づいて、聞いた。

「…なんの用事できたの?」

「…掟。決めてきたから」

瑠翔は、無表情で私に言ってきた。

「掟?」

私は首を傾げて、聞く。

「ああ。ニセ彼女でやっていくにあたって、話も合わせなくちゃいけない。だから、掟3つ考えたから」

瑠翔は私の部屋をウロウロして、私と目を合わせずに言ってくる。

「……うん」

私は返事をするだけで、瑠翔に反論しなかった。

心の中でいろんな想いが溢れ出ていた。

ニセ彼女の掟なんて、考えたんだ。本気でやるつもりなの。

私がニセ彼女して、どうしたいのか。

と疑問が出てきた。

私は胸にしまい、瑠翔にただ返事をしたのだ。