月日が流れて…

 初デートから約3か月が経っていた。

「…寒っ。もう、真冬だよね。結愛は寒くない?」

 智子と私の教室にいて、10分間の休憩の間、智子と話していた。
 
 智子は自分の机で何かをしていた。

「…大丈夫だよ。智子は何してるの?」

 私はそう言って、智子が何かの書き物をしていたので、聞いた。

「クリスマスの予定のまとめ」

 智子はA4サイズの紙1枚を机に広げて、シャーペンを右手に握りしめて書き物をしていた。

 私はその様子を見てみると、びっしりとクリスマスの予定が書かれていた。

「…今からクリスマスの予定を決めて、どうするの?」

 私は智子に聞くと、目を輝かせて私に明るい声で言ってくる。

「なに言ってんの。クリスマスだよ!楽しまなきゃ!」

 智子は必死になって、クリスマスの予定を書いていた。

 クリスマスの予定欄には、家族・友人と大雑把で書かれていた。
 
 「これ、二日でやるの?」

 私は智子に呆れ顔で見て、声を発した。

 「やるよ。やりますよ!んで、クリスマス・イブは結愛、空けておいてね」

 智子は楽しそうな弾けた顔で私に言っていた。

 「え?な、なにするの?クリスマス・イブ私でいいの?こんな予定あるのに…」

 私は首をかしげて聞く。

「結愛がいいの!私がやりたいのは、瑠翔先輩・一樹先輩でパーティーをするの」

 智子は楽しそうにして、私に弾んだ声で言ってきた。

 「パーティー」
 
 私は言葉を繰り返して、智子にか細い声で発した。

 「うん。高校になってやってみたかったから。どう?結愛」
 
 智子は中学の時に出来なかったことをしたいから、パーティーを開こうとしたんだ。

 「…聞いてみるね」

 私は内心楽しみがいっぱいだった。

 クリスマスイブは、いつも大体家族とご飯を食べて、プレゼント交換している。
 
 そして、クリスマスは瑠翔の家族と一緒にご飯を食べるのが毎回の定番だ。