【完】セカンドマリッジライフ


『カリスマトップモデルの次のお相手は、メディアにも露出している年下の宝石商の若き御曹司?!』

という恋愛ネタだった。 そこには昔巷ではカリスマモデルと言われていた神山(カミヤマ) のえる の写真。

私よりひと世代前のモデルだが、伝説的に有名な女性だった。 当時身長が150センチ弱のモデルは珍しかった。 お人形さんのように可愛らしいルックスだった彼女は、小さな雑誌の読者モデルだった。

ただの読者モデルから、経済効果数億円のトップモデルにまで上り詰めたカリスマ性。 彼女が雑誌で着る服は全て売れて行った。

そして現在は女性実業家としてアパレルブランドのプロデューサーをしている。 そのアパレルブランドの年商もうなぎのぼりだ。


直接話した事はない。モデル業界のパーティーで何回かは見かけた事があったが。

自分で言うのもなんだが私だってモデルとしてかなりの地位を築いた。 のえるさんみたいに商品プロデュースもしたし、洋服ブランドの広告塔にもなっていた。

でも現役時代の彼女の人気は私の比ではない。 当時の渋谷や原宿では彼女に憧れるティーンが溢れかえっていた。 本物のカリスマだ。

その彼女の熱愛相手が…

「まさか琥太郎(コタロウ)とはね…。」