よつきめ。 愛って芽生えていくものなんでしょうか?




利久さんが少しずつ自分の事を話してくれるようになった。 その変化はとても嬉しいものだった。

だけど私は余り自分の話を出来ずに居た。 これは元々の性分というのだろうか、人とお喋りをするのも好きだしマシンガントークとも言われるけれども、昔から何故か自分の話をするのが苦手だった。

モデルをやっていた時代は自分を発信して自分を売り出していく仕事だったけれど、それでも苦手なまんまだった。

色々と考えすぎてしまう。 私の話ばかりをしていて、聞いてくれている人達は楽しいのだろうか…? 自分の話ばかりになってしまって相手に嫌な気持ちをさせてしまわないか?

ポジティブで悩みなんて何もないように見えてしまうのだけど、小さな頃から少しだけ神経質だった。 だからこそ芸能界という華やかな世界は私には合わなかったのだ。

合わない事をずっと続けてしまったせいで、どこか無理がたたり燃え尽き症候群になってしまったのだと思う。