【完】セカンドマリッジライフ


「でも私と居るよりずっと楽しそうに見えたもの。 なんだかんだのえるさんの我儘に振り回されるの嫌じゃないんじゃないの?
利久さん、のえるさんが北海道に来てくれたらいいって思ってるんじゃないの?」

「……雪乃、それ以上言うと俺本気で怒るぞ?」

「だって…あんな素敵な人が元奥さんだって知らなかったもの…。
それに利久さん…のえるさんとの写真や結婚指輪まだ大切に持っているでしょう?
私が何も知らないとでも思ったの?」

「それは……
そんな事を言ったら君の方こそ自分の仕事の事を隠していたじゃないか…
本当はこんな田舎にいるより東京でモデルをやっていた方が楽しいって思う日があるんじゃないか?
のえるから聞いた。君の元カレだって言ってた宝石ブランドの社長がまた一緒に仕事をしたいって
雪乃はいっつも無理して人に合わせてくれるから…仕方がなく俺とこんな田舎に住んでくれてるんじゃないのか?」