「ッ!痛いな!何すんだ!」
「はははは、男ならシャキッとしなさいよッ。 元嫁になんか振り回されてるんじゃないわよ!」
「お前が言うか?!」
「あはははは~確かに~!!!
雪乃ちゃーん!ミルクティーありがとうね~!」
立ち上がったのえるは雪乃の元へ行って、ミルクティーを受け取る。 俺も雪乃の方へ視線を送ったが、ふいっと逸らされてしまう。
…やっぱり今日の雪乃は様子がおかしい。
いつもは温厚で明るい子だったが、今日の雪乃は俺と余り目さえ合わせてくれなくってそんな彼女を見ていると気持ちが憂鬱になっていく。
前の奥さんと三人で観光なんてやっぱり無神経過ぎた…。 こうやって無神経な事を繰り返していくうちに、雪乃も俺の元から離れて行ってしまうかもしれない。



