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「ひゃーひゃーはははははは。 雪乃が結婚なんて、本当におめでたいわよね!
しかもこんなかっこいい獣医さんとだなんて…!」
「ほんとぉー!おねぇちゃん超イケメンじゃん!きゃははは。 羨ましいー!」
「ねぇー?利久さんすっごいかっこいいじゃんかね!?つか雪ねぇが人妻っつーのがウケるんですけどー…」
「マジでうるさい!お母さんも、一花も悠もうるさい!」
秋月家は想像以上に大きなマンションだった。 つーか、雪乃はお嬢様なのかもしれない。
そして母親も妹二人も予想以上に雪乃にそっくりで、明るい人柄であった。
「結婚の挨拶が遅くなってしまい誠に申し訳ありません…。 加賀美 利久と申します。
北海道で動物病院を開業しておりまして……
初めに言っておかなくてはいけない事なのですが…実は僕は結婚が二回目でして」



