わたしが中学に入って、人の気持ちを考えられずに行動しているのを知っておじいちゃんはすごく残念に思っていたらしい。
だからおじいちゃんは心の声が聞こえる魔法をわたしにかけるように、うさまるに頼んだ。
うさまるの魔法でみんなの心の声が聞こえるようになったわたし。
少し反省してくれればと、おじいちゃんもうさまるも思っていただけだった。
だけどその結果、わたしは追いつめられて。
すぐに魔法を解いてあげるのは簡単だけど、本当にそれでいいのかって、おじいちゃんは相当悩んだ。
おじいちゃんは自分を責めて、居ても立ってもいられなくなったうさまるは地上でわたしの前に姿を現した。
少しでも心の拠り所になってくれるために。
「おじいちゃん、ありがとう。わたし、あのままじゃ自分の過ちにずっと気づかないままだった」
わたしはおじいちゃんの手を取って、心からのお礼を言った。
おじいちゃんの手はあたたかくて、わたしの目から涙がこぼれた。
安心するこの手がわたしは大好きだった。
涙を流しながら、うんうんとしきりにうなずくおじいちゃん。
「澪が本当に人を好きになる気持ちを知って、はやまが澪のこと大切に思ってくれて本当によかった」
うさまるがわたしの手に小さな手を置いた。
「そろそろ時間だ。澪、また動物園で会おう。おいら動物園気に入っちゃったから。あっ、おいらが地上のユキちゃんに恋をして、あっさりハカセに破れたのはご愛嬌ということで」

