大事を取って1週間、家で安静にした後。
わたしは男子を手玉にとれる!と、ウキウキしながら学校に行った。
地道に男子の会話を盗み聞きして情報を集めなくても心の声を聞けば何でも分かっちゃうはず。
でも、わたしの日常は一変してしまっていた。
わたしが手帳に男子の情報を書き留めていることはうわさになってて。
さんざん言われる陰口は、みんなの顔を見るたび、わたしに筒抜けで。
(前からぶりっ子って思ってた)
(そこまでしてモテたいわけ?)
(関わりたくないな)
表面上仲良くしてくれる友達も心の中じゃ悪口ばかり。
(なんであんな人に告白なんてしたんだろう。うわさにまでなって恥ずかしい。もう学校来るな、学校来るな、学校来るな)
真面目男子は常に痛いほどわたしを睨んでくるし、はるとくんもあざ笑っているかのように冷たい視線を向けてくる。
(よく学校来れるな)
自業自得だ。
みんなの気持ちを少しも考えてこなかったから……
毎日うるさいほど聞こえるみんなの声に、わたしは参ってしまった。
半年後、中学3年の春。
わたしは隣町の学校に転校したのだった。
わたしは男子を手玉にとれる!と、ウキウキしながら学校に行った。
地道に男子の会話を盗み聞きして情報を集めなくても心の声を聞けば何でも分かっちゃうはず。
でも、わたしの日常は一変してしまっていた。
わたしが手帳に男子の情報を書き留めていることはうわさになってて。
さんざん言われる陰口は、みんなの顔を見るたび、わたしに筒抜けで。
(前からぶりっ子って思ってた)
(そこまでしてモテたいわけ?)
(関わりたくないな)
表面上仲良くしてくれる友達も心の中じゃ悪口ばかり。
(なんであんな人に告白なんてしたんだろう。うわさにまでなって恥ずかしい。もう学校来るな、学校来るな、学校来るな)
真面目男子は常に痛いほどわたしを睨んでくるし、はるとくんもあざ笑っているかのように冷たい視線を向けてくる。
(よく学校来れるな)
自業自得だ。
みんなの気持ちを少しも考えてこなかったから……
毎日うるさいほど聞こえるみんなの声に、わたしは参ってしまった。
半年後、中学3年の春。
わたしは隣町の学校に転校したのだった。