(まぁ、澪! 葉山さんと上手く言ったのね?)

(にしては元気がないというか、顔が怖いね)

遅れてやってきたユキちゃんとハカセの視線がわたしの後ろに注がれている。

「ん?」

なんだかおかしい。

まさかと思って振り返ると、すぐ後ろに葉山くんが立っていた。

えっ、いつからいたの?

どうしよう、どんな顔したらいいか分からない。

また涙が溢れそうになって、我慢できそうにない。

(はやまも来てたのか! 久しぶり!)

うさまるがお気楽にヨッと前足を片方あげた。

せっかくウサギ達に会えて話したいことはいっぱいある。

でももう帰ろう、また来ようと思ったとき。