心の声は聞きたくない!


「えー、どうしよ……」

図書委員の仕事が終わって教室に鞄を取りに戻ったころ、ザーザーと雨が降りだした。

ついさっきまで降ってなかったし、天気予報も晴れ予報だったのに。

「はぁ、傘持ってきてないよ……」

とりあえず昇降口で靴を履いて、空を見上げるとどんより暗い空。

大粒の雨が叩きつけるように降っている。

わたしの心の中みたいだ。

天気予報を見ようと学校では電源をオフにしているスマホの電源を入れたら、ちょうどおばあちゃんからの着信があった。

「雨大丈夫かい? おばあちゃん、傘を持って迎えに行こうか」

「大丈夫、折りたたみ傘持ってきてるから。今日は俳句仲間と夜ご飯食べに行くって言ってたよね? おばあちゃんこそ気をつけて行ってね」

「分かったよ、澪も気をつけるんだよ」

心配してくれるおばあちゃんに嘘をついて電話を切った。

しばらく待てば、やむかな?

期待もむなしく天気予報を調べたら夜まで雨マークだった。