心の声が聞こえるようになったのは半年前。
中学2年の夏。
このときのわたしは半年後の自分がそんな不思議な力を持つことになるなんて、これっぽっちも想像していなかった。
「みおー、帰り甘いものでも食べいかないー?」
放課後、親友がわたしを誘った。
「ごめーん、またこれ」
「またぁー? モテモテですなぁ」
わたしは手に持った手紙を自慢気にヒラヒラさせた。
朝、下駄箱に入っていた手紙。
その手紙には、
『お話があります。放課後、校舎裏で待ってます』
これで10人目。
二桁の大台に乗りました!
放課後呼び出されて告白されるのなんて、もはや習慣のようになっている。
今となっては分かります。
調子に乗っていたんです、すみません。
でも、もうしばらく昔話にお付き合いください……
中学2年の夏。
このときのわたしは半年後の自分がそんな不思議な力を持つことになるなんて、これっぽっちも想像していなかった。
「みおー、帰り甘いものでも食べいかないー?」
放課後、親友がわたしを誘った。
「ごめーん、またこれ」
「またぁー? モテモテですなぁ」
わたしは手に持った手紙を自慢気にヒラヒラさせた。
朝、下駄箱に入っていた手紙。
その手紙には、
『お話があります。放課後、校舎裏で待ってます』
これで10人目。
二桁の大台に乗りました!
放課後呼び出されて告白されるのなんて、もはや習慣のようになっている。
今となっては分かります。
調子に乗っていたんです、すみません。
でも、もうしばらく昔話にお付き合いください……