何度目のチャイムだろうか。 気がついたら、もうお昼。 私は、ぼーっと席に座ってた。 と、いうか、お昼になったことに気づいてなかった。 「春!」 そう、大きな声で呼ばれて、気がついた。 「…紗絵…。」 思わず泣きそうになった。 「どしたの?なんかあった?」 紗絵は優しくそう聞いてくれる。 私は、思い切り紗絵に抱きついた。 それを見ていたゆうが、不思議そうな顔をしていた。