「あ、かなからメールきた」

純生は話を逸らす。

「かなちゃん、なんて?」

粋香も話に食いつく。

「『肉じゃが作ったから、持っていくね』だって」

「やったあ♪
かなちゃんの肉じゃが、美味しいんだよねぇ」

粋香も嬉しそうだ。

「あ、たくさん作ったから、りつも持って帰って、だって。
りつにもメールしたけど、エラーで返ってきた、って。
…メアド、変えた?」

純生は凛月を見る。

「あ、かなにメール送るの、忘れてた」

「じゃあ、かなが来た時に、メールアドレス、教えたら?」

「うん、そうする」

純生の言葉に、凛月は頷く。