そうこう思案に暮れている頃、「グレイランド」に「マーガレット」が帰国してきた。
「セバスチャン」は彼女にいいところを見せたいらしく、「グレイダンス」を続けながらこう言った。

セバスチャン[いいだろおネイちゃん・・グレイが自分から近寄ってきたんだぞ]
グレイ[大きな誤解だ!]

流石の私でも、両腕の自由奪われていては反撃する事などできはしない。

マーガレット[それは甘えてると言えるのか?]

「マーガレット」が「セバスチャン」にそう言うと、彼はおもむろに私の両腕の自由を解き思いっきりハグし始めた・・私はその一瞬の隙をついて「セバスチャン」の胸元に
「グレイクロー」をお見舞いしてやったのだ・・

セバスチャン[痛・・痛い・・・]
グレイ「私の力を思い知ったか?セバスチャンよ」

私は、高笑いに勝鬨を上げゆうゆうとしていると、すぐ「グランマ」に取り押さえられ、
また再び「グレイクロー」を切られてしまったのだが、目的を達成できたので心は大変
な充実感に満ち溢れていたのだが・・

セバスチャン「グレイちゃんもさっき痛いでしょ・・もっと仲良くしましょう。」

「セバスチャン」は傷にめげず再び私をハグし、キス攻撃は繰り返されたのだ。
それ以降、私は「セバスチャン」には何をやってもダメな事を知ったのであった。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、諦めの極値にこそ本当の救いがあるのではないか?日々考えるようになった由緒
正しき誇り高き高貴な生き物である。