「で、亜希電車は大丈夫なん?」

遠出する時の一番の心配はこれ。
亜希の電車酔い、車酔いなどなど、とにかく酷いの。
電車に乗ると2~3駅乗っただけで「トイレ行っていい?」だもん。
校外学習の時もうちは慣れてるけど他の班員は、
˹見た目と違って大変だね。˼とか、みんな驚いてた。
うちはいつものことだからただただ呆れてたけど
それより、ホントに大丈夫かな。
ホントなら10分で行けるところと亜希と一緒だと20分くらいかかるから時間の無駄なんだよね、、

「麗月!私はね電車酔いから開放されたのである」

自慢げに亜希が言う。
絶対にそんなことはないだろうと思いつつもなんでと聞き返した。
そしたら、

「一番亜希にあうお薬見つかったの!」

嬉しそうな顔でいうけどそれだけで解放されたとは言えないよね、、、
てか、それだと今までのだと合わなかったみたいな言い方だよね。
前もそんなこと言ってたのに‪𐤔‪𐤔

「あんまり信じてないけど良かったね」

「え、信じて大丈夫だよ~」

「それならもう2.3駅ごとに降りなくて大丈夫だよね?」

一応念を入れておこ‪𐤔
もうあんなに時間かけて行きたくないから。

「大丈夫!じゃあ行こ~」

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・・・電車・・・

今日は4駅続けて乗れたからもう大丈夫かと思ったのに....
あと1駅だけなんだよ!?
もう我慢してよ~

「麗月、ホントごめん!」

いつもより大きな声で謝ってくる。
まぁ、薬なんて信じてなかったけどね。

「大丈夫。予想してたし、」

「え、そーなの!?」

信じてくれなかったんだといいそうな顔でしょんぼりとしていた。