芳樹がいなくなったあと、オフィス331は大志が引き継ぐことになった。
キャリア的に十分とは言えなかったが、本人の強い希望もあって、さおりのサポートのもと、業務を続けている。
 
さおりは、芳樹と美貴恵が出会った雑誌の副編集長に最年少で抜擢される。
結婚話はないものの、最近合コンで知り合った年下の男性と付き合い始めたようだ。

地方へ生活を移した紗江は、関西の広告代理店にしばらく勤めた後、同じ職場の男性とスピード結婚。妊娠を機に会社を退職し、今ではよい奥さんとして家庭を守っている。

芳樹のことを慕っていた友人、後輩、そして元恋人。

同じ時間を過ごした人たちが、立ち止まることなく歩いていく。

そこにいた芳樹の想いと共に。